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わずかな横浜までの時間
二人に不思議な空気が流れた
お互い一言も喋らない
横浜に着き、改札の所で別れる
百合はまだ赤い顔しながら
「じゃあね」と言った
「あのさあ」とオレは口を開いた
「なに?」
「オレ、お前のこと好きなんだ」
百合は、えっという顔をした
オレは続けた
「付き合ってくんないかな」
百合はしばらく黙って、言った
「私も…リューイチが好きだよ」
オレは百合を抱きしめ、キスした
人々の視線と雑踏のなか
何度もキスをした
百合はまた小さく言った
「私も…好きだよ」
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