1389人が本棚に入れています
本棚に追加
/343ページ
学校でいじめが酷くなる一方で家でもいつも孤独だった。
凰太は変わらずおばあちゃん家に入り浸り。
跡取りだからって可愛がられるのは凰太だけ。
私には腹違いの弟と妹がいる。
ママからしたら、自分のお腹を痛めて産んだ大切な我が子。私に対する態度と全然違う程2人を溺愛していた。
いつも二階の自分の部屋にこもり音楽を聞いていた。
一階のリビングからはママや妹弟達の笑い声が響き渡っていたから遮りたかった。
私はその中に入れてもらえない。
楽しそうな声が羨ましくて、悲しくて…次第に何で私だけが仲間外れにされなきゃいけないの?と苛々に変わっていった。
感情が高ぶって押さえられなくなった私は机にあったシャーペンで力強く腕を引っ掻いた。
最初のコメントを投稿しよう!