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俺は半暴走状態にある瑞穂の暴走ボタンをうっかり押してしまわないように細心の注意を払いながらベッドに移動していき、そのままベッドに腰掛けた。
ゆっくりと体が沈んでいき…………相変わらずのフカフカ具合だな……。
アレだ。低反発?いや……無反発ベッドみたいな。
沈めるところまで沈んでやりますよ的な勢いで俺の高尚かつ高貴な尻を、この無反発キングベッドは飲み込んでいく。
ってのは大袈裟だとしても、座り心地がよくて落ち着く。
これなら……問題なく話せそうだ。
「さて、腰を落ち着けたところで話とやらに入ろうか!!
あっ……お茶を用意させようか?」
自分のテンションをどこで落ち着かせて良いのか分からない瑞穂は、微妙に空回りしかけたようなテンションで俺にそう尋ねてきた。
まぁ、放課後校舎裏に呼び出しての告白のように、ある程度予想された上で、意識されたままの告白よりは何倍もましか……。
願わくば、好きだと伝えるその瞬間まで気づかないで欲しいものだ。
「いや、いいよ。喉もそんなに渇いてないし」
「そうか!だったら話をしよう!
確か……私の性感帯だったか?だったらちく……」
「そうだな……。樟葉と千佳から話されたことから話すよ……」
ここからはなるべくシリアスに行きたかったが……ビーチクをカミングアウトしやがったコイツのせいで……先が思いやられてしまう。
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