別居

28/55
前へ
/157ページ
次へ
色んなコトを考えていると、慎一と同じ空間にいるコトに耐えられなくなり 「じゃぁ 明日」 とだけ言い残して アタシは二階へ上がった。 子供逹の部屋へ行き、スヤスヤ眠っている寝顔を眺めていると また罪悪感に苛まれる。 布団を直しながら 「アナタ逹は 何も悪くないのに ごめんね…」 と小さく呟いて 寝室へ行った。 カーテンを明け 夜空を眺める。 今夜は 満天の星空― 白く輝く月に導かれるよぅに寝室の窓を開け、ベランダに出た。 夜風は冷たかったけれど、今のアタシには心地よかった。  
/157ページ

最初のコメントを投稿しよう!

342人が本棚に入れています
本棚に追加