別居

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次の日の夜、慎一は約束通り早く帰ってきた。 久しぶりに 子供逹と慎一が 一緒に夕飯を食べる。 子供逹は どこかぎこちなく、口数もいつもよりかなり少なかった。 夕飯を食べ終え、アタシも後片付けを済ませると 慎一が口を開いた。 『和希、拓哉 大事なハナシがあるから よく聞いて』 和希は テレビに顔を向けたまま 「何?」 と 言った。 それを見て慎一はテレビを消し 『大事なハナシだと言っただろ? ちゃんと聞きなさい』 そぅ言いながら 二人の前に座った。 そして 『優希も こっちに座れよ』 と アタシを呼んだ。 子供逹の不安そぅな視線が痛い… アタシは 拓哉の横に座った。  
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