別居

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全員が座ったのを確かめて 慎一が話し始めた。 『和希と拓哉に どぅ説明すればいぃか ずっと考えてたけど、いくら考えても うまく説明できそぅにないからハッキリ言うよ。 お父さんとお母さんは もぅ一緒に住むコトができなくなった。 ずっと仲良し家族でいたいと思ってたけど、もぅ無理なんだ。 ごめんな…』 和希と拓哉、そしてアタシも ずっと俯いたまま 慎一のハナシを聞いていた。 『和希、拓哉… 聞いてるか?』 慎一がそぅ言っても 二人は顔をあげない。 アタシは 〝ごめんね〟 と 心の中で何度も繰り返すコトしかできなかった。  
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