別居

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沈黙が アタシの全身を刺す。 音のない世界が こんなにも残酷なんだと アタシはこの時 初めて知った。 『…―優希』 沈黙を破ったのは 慎一だった。 『悪いけど、和希と拓哉の三人にしてくれないか』 突然 名前を呼ばれたコトに驚いたが、その後のコトバで アタシは静かにリビングを出て 二階へと上がった。 一人になって 気持ちの整理をしよぅとするが、何も考えられない。 ただ 懺悔するしかなかった。  
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