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午前の授業を消化して昼休み。
今日はマサがいない変わりに橋田光明と河内剛がいた。
橋田は根っからのオタク気質の持ち主。あだ名はテル。漫画、アニメは当たり前。普通のゲームやギャルゲー、エロゲーもこなしアイドルも逐一チェックしているというようなバリバリのオタクだ。
河内は逆に爽やか(?)な青年だ。あだ名は筋肉。体操部に所属し、機械運動を得意とする。背が高く、広太と同じくらいだ。
俺はいつもこの幼なじみメンを含む5人の誰かと一緒に行動している。気の知れた仲間達だ。みんながみんな性格が相反しているようだが、何故か衝突しない。俺たちが一緒にいる最大の理由だろう。所謂居心地がいいというやつか。
そういや最近新作のギャルゲーが出たと聞いたのでテルに聞いてみた。
「あぁ、3日前に攻略した。CGも回収し終わったし。」
さすがギャルゲーマスター。
「貸してやろうか?」
「話が早くて助かる。」
こうして俺はテルによくゲームや漫画を借りている。いい奴だ。
広太と筋肉はスポーツ談義に花を咲かせていた。あいつらはあいつらで気が合うらしい。
「まったくよくやるぜ~。」
とパンをかじりながらサル。コイツにも一回やらせたことがあったのだが、つまわらんと言ってすぐに止めやがった。この楽しさが分からないなんてかわいそうな奴なんだ。
「ま、おまえにはこの崇高なものの価値が分からんだろうがな。」
「分かりたくもねぇやい。」
「はっ、言ってろ。」
そんなことを話していたら昼休みが終わった。
午後の授業はテルに"面白いから読んでみろ"と言われて渡された漫画を読んで時間をつぶした。さすがテル。なかなか面白かった。
そして帰り。いつものように幼なじみメンで帰ることに。そして俺は柳瀬さんから聞いたあの話を2人にしてみることにした。
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