噂には聞いていたが…

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「マサ…。これから遅刻は極力控える羽目になりそうだ。」あだ名はマサだ。そしてプリントを見せて今朝あったことを話した。 「んあ!?ざけんなよ。」 しかししょうがないことだ。なんとか宥めてみるか。 「まぁ、過度の遅刻は減点対象になるかもしれないが、多少なら許されるだろ。」 俺の精一杯の文句。効いてくれ。 「なんで俺が引かねえといけねぇんだよ。くたばれ糞ジジイ。」 はい。那須一等兵、健闘虚しく散りましました。 結局昼休み中一同はマサをなだめるのに尽力した。 そして帰り。いつものように幼なじみメンで帰宅。 「どこが最初に動くんだろうな。」 談笑していたらポツリと広太が言った。 「うちのクラスは早めに動くと思うけどね。あのカマちゃんのことだしさ~。」 なんせあの委員長さんはガチガチの体育会系。勝負事に熱くならないわけがない。 「ちっとは勉強しとけよサル。」 「てめぇに言われたかねぇよ。」 「ほほう。お前この前の中間の数学何点だったの?」 「う……22点。」 「バーカバーカ。俺27点~。」 「おいおい。決して威張れる点数じゃないぞ。」 と広太。コイツは勉強はそこそこできる。 「ちくしょう!」 「いや…悔しがったら負けだろ。」 そんなこんなでドタバタし過ぎた1日が終わった。
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