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「憂滋さん、これ食後に飲んでくださいねっ」
ナースが薬をテーブルに置いた。僕は軽く頭を下げ、その薬を手に取る。青と赤の粒が入ったカプセルだ。痛み止めらしい。
僕が目覚めたのは、病院のベットの上だった。
医者の話によると、僕はビルの上から飛び降りたらしい。全身に打撲や擦り傷、骨折…生きているのが不思議な状態だったそうだ。
今では起き上がれる位までになったが、まだ左足は動かない。
しかし、僕はその事を覚えていない。
カプセルを見つめた後、僕はそれを口にほうり込み水で喉に流し込んだ。
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