第一幕

4/6
前へ
/20ページ
次へ
「…まぁ、いいや。退院したらでいい、またアレ…頼むぜ?」 肩に腕を回し、耳元に口を寄せてきた相手はぼそりと僕に呟いた。 僕は首を傾げる。心当たりが無いからだ。 そんな僕を尻目に、同級生はぽんぽんと肩を叩いていなくなったのだ。 その場に残された僕は、訳が解らないまま部屋にへと戻った。 部屋に戻り雑誌を開く。 芸能関係や世の中の事が書かれていた。 「ろくな記事乗ってないな…」 僕はぱらぱらとページをめくりながら呟いた。 テレビでも見ようかと、リモコンに手を伸ばした時僕に来客が来た。 金色の髪の、青いスカジャンを来た青年だ。汗だくになりながら、僕の方にへとやってくる。 「せっ…憂滋さん!早く着替えて!」 「な…なんなんですか、会ってそうそう、貴方は…」 「いいから、早く!!」 僕は訳も解らずその声に促され、ベット下からケースを取り出し着替えを始める。
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!

39人が本棚に入れています
本棚に追加