プロローグ

11/13
前へ
/65ページ
次へ
その塊は、こんなにも暑い日にダボダボの白いトレーナーを来た栗色の長い髪をした同い年くらいの女の子だった。 女の子は暑さのせいか、目は虚ろで今にも倒れそうにフラフラと歩いていた。 涼:「だっ大丈夫!?」 涼は慌てて女の子の元に走った。 その虚ろな瞳が涼の姿を見つけると、にこりと笑顔を浮かべ気が抜けたように意識を失ってしまった。 涼:「おい!しっかり!!」 涼が呼び掛けても女の子は意識を失ったまま。 涼:「困ったなぁ……」 涼は周りを見渡した。 頼れそうな人はどこにもいない。 涼:『仕方ないな、気がつくまで家で休ませよう』
/65ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加