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その塊は、こんなにも暑い日にダボダボの白いトレーナーを来た栗色の長い髪をした同い年くらいの女の子だった。
女の子は暑さのせいか、目は虚ろで今にも倒れそうにフラフラと歩いていた。
涼:「だっ大丈夫!?」
涼は慌てて女の子の元に走った。
その虚ろな瞳が涼の姿を見つけると、にこりと笑顔を浮かべ気が抜けたように意識を失ってしまった。
涼:「おい!しっかり!!」
涼が呼び掛けても女の子は意識を失ったまま。
涼:「困ったなぁ……」
涼は周りを見渡した。
頼れそうな人はどこにもいない。
涼:『仕方ないな、気がつくまで家で休ませよう』
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