―序章―

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『!?』 「!?」 声が……出た…? その刹那――― 「オマエ…見えてるのか?」 『!?』 声が出た驚きと… 顔に似合わず、低めのトーンで彼が言葉を発した驚きと… そして… 彼には僕が見えている事に 気付いて無かった事に対しての驚きを隠せないまま、 その問いに コクッ と頷いた。 すると彼はまた、不敵な笑みを浮かべ、 こう続けた… 「…なら話は早い。神楽 ヒカル…オマエの命はオレ様が握っている――」 『???』 僕の名前を知ってる…? 命が握られている?? 一瞬にして、頭が混乱した。 「――いいか?オレ様は死神だ。  狙った獲物は逃がさない。  今日は挨拶だけだ。  ……覚悟しておけよ。」 そう言い終えると、 一人称を〈オレ様〉と言い放ち… 自分の事を〈死神〉と言ってのけた“ソレ”は忽然と姿を消した…。
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