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広いバスルームに入ると水の匂いがした。ほっとする。乾いた環境にはどうにも馴染めない。
水のままのシャワーを出して振り向くと、カーテンの影に…いた。彼女だ。
『皮』は着ていない。彼女はあれが嫌いで、だから常にここにいる。
翼はないが、今日もヌラヌラと光る肌が美しい。
と、彼女が私の肩に両手をかけた。どうやら先日の食事を分けてくれるようだ。空腹を感じていたところだったのでありがたい。
が、彼女が口の切れ込みから長く伸ばした触手が喉の奥に侵入してきて気がついた。苦しい。
『皮』を着たままでは喉は人間と同程度まで縮んでしまうのを忘れていた。
身振りで彼女に少し待ってと伝え、もどかしい気持ちで『皮』を脱ぐ。全て脱ぎ終わって彼女の口を喉に、そして内蔵に感じると、食欲と同時に性欲も覚えた。
私達の生殖行為は人間のそれに似ている。
私は押し倒された体勢のまま自らの性器を彼女のそれにさしこみ、素早く体液を放った……
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