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「イケメンなんて信用できない!!」
「ブサメン大募集☆」
「セックスしよ❤」
携帯サイトの画面では、そんな文句が踊っている。スクロールするとあらわれるのは一枚の写真。
浅黒い肌、縮れた黒髪の可愛らしい少女が下着姿でレンズに笑いかけていた。
それを確認して少女…彼は満足げに携帯を閉じた。
これでまたすぐに食事が手に入る。容姿に言及したのは純粋な好みの問題だ。
自分も彼女も食事の好みが似通っている。
窓から外をみる。
日が暮れてずいぶんたったし、そろそろいいだろうか…
大きな窓を開け放し、夜風を素肌に受ける。
少女は服を身に付けていない。が、まるでTシャツを脱ぐように交差させた手を脇腹のあたりに……
脱いだ。
皮を、先ほどまでの少女の滑らかな肌を、細い腰を、豊かな胸を作り上げていた、皮を。
それは重いゴム製のスーツのように湿った音を立てて床に落ちる。
続いてパンツを脱ぐように下半身を、手袋のように手を、そしてまるでどこぞの大怪盗の3世のように、顔を脱いだ。
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