4/5
前へ
/5ページ
次へ
開いたままの窓に舞い降りて、手早く脱ぎ捨てた『皮』を身に付ける。私の表皮は乾燥に弱い。『皮』を身に付けるのは擬態のためだけではない。だが体をぴっちりと覆う『皮』は、呼吸を妨げる訳ではないのに息苦しく、時には脱ぎ捨ててストレス解消でもしなければやっていられない。 身に付け終わってバスルームに向かった。彼女に会うために。
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加