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すでになけなしの体力を消費していた俺の抵抗力はその男には何ともない存在らしかった。
木の塀を俺を担いだまま飛び越える…身体能力は中々のものだな。
そのまま男は真っ直ぐ歩いてボロいアパートの階段を上がる。
…そろそろヤバいな
「降ろせ。帰る。お前の手料理何ぞ食いたくねぇ。今食欲ない。」
肩や背中をボカボカ叩いて降ろすように促す、が男はというと
「暴れんなって、俺料理上手いから」
と言いニコニコしている
そしてある部屋のドアを開けた。
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