最悪のポジショニング。

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父子家庭の大石家。 母は碧が幼い頃に死別。二人で暮らしている。 父は自宅で仕事をし、多くの時間を息子と共有した。 だからこそ彼は、息子が徹底した快楽主義者である事を充分に認識している。 楽しい事しかせず、しかも飽きっぽく長続きはしない。 そんな彼が15年の人生で片時も手放さなかったもがサッカーだったのだから、父の心配ももっともだった。 逃げる様に玄関へ行く碧。 『やる事はいくらでもある。』 そう言って碧は学校へ向かった。
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