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いつもの様に仕事を終えた俺は足早に家路に着く。
カギを開けるといつもは点いている明かりが消えている。
この時間は由美が帰ってるはず何だけどと思い、部屋の明かりを点け辺りを見渡しても由美の姿はない・・・・・・
ふと、テーブルに置いてある鍵と手紙が目に入った。
手紙を開けてみると、こう書いてある。
『隼人へ
お仕事ご苦労様。
いつも頑張ってる隼人は
私の自慢の彼氏でした。
でも、隼人といるといつも甘えてばかりで、いい加減自立しなきゃって、ずっと思っていました。
だから、今日私はあなたから卒業します。
隼人は急に何言ってるんだって思うかも知れないけど、あなたに直接話すとまた甘える自分がいるのが分かってるから、この手紙で話しました。
お互い、自分の夢に向かって頑張ろう。
いつも私は隼人を応援しています。
由美』
突然の別れを告げられて、一瞬頭が真っ白になった。
俺はすぐに由美に電話を掛けた・・・繋がらない
というか、着信拒否されているような感じ。
メールを送ってみた・・
すぐにエラーで戻ってきてしまった。
俺は由美の置いていったカギと手紙を握りしめ、ずっと泣いていた。
それはちょうど桜が咲く前の事だった。
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