プロローグ

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目の前に突然、黒い巨大なものが現れた。軍のヘリだ。警戒状態のウィラメッテ上空に謎のヘリ、怪しまれない方がおかしいか。漆黒のボディは一機ではない。三機だ。慌てた操縦士がコントロールを誤った。衝撃で機材ケースが地上に落下してしまった。後ろにぴったり張りついてくる軍用ヘリ。クソッ!このまま帰るわけにはいかない。だがこの状況では着陸は無理だ。もう一度、ヘリポートに近づくよう叫んだ。操縦士が無茶をしてボスに怒られようが知ったこっちゃ無い。むしろ英雄になれるんだ。頼むぞ。急旋回をしたヘリが屋上に低空飛行で近づく。俺は歓喜の声をあげながら飛び降りた。軽い衝撃と共に、俺は屋上のコンクリートの上に転がり落ちた。
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