クロエ戦記

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「おらおら、どうしたどうした!」  『精霊司(ガイシス)』に突進していく『断鎧者(グラード)』。  純白の大鎌が一体を切り裂く時には、その足がもう一体を蹴り飛ばし、残りの一体を巻き込むよに転倒させる。  同時に戦闘スキルを発動、一番最初に切り裂いたPCに追い討ちをかけた。  その間に立ち上がっといたPC二体に対しては下級魔法で牽制。  後にまた蹴り飛ばす。  その隙をついてまた喚起魔法を唱えようとしていたPCには、“活歩”で接近してから更に戦闘スキルでトドメをさした。  残りの二体には、“旋撃”をしながら接近することでジワジワといたぶっていき、しかも結局は刃を振るうようなことはせずに蹴り飛ばしばかりで相手をおちょくり、トドメで相手の首をかき斬った。  処刑人の如く首をかき斬り、外道のようないたぶり方をするクロエ。  彼の名が『クラウンタウン』で囁き始めるのに、あまり時間はかからなかった。
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