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「伸二,風強くなってきたから船しっかりつないどけよ!」
「はい!先に行ってて下さい!」
21歳と若いながら漁師をする高田は肌がこんがり焼けていて短髪でたくましい体つきをしている。
朝はあんなに晴れていたのに今は雲が空を覆い,今にも大雨になりそうだ。
「嫌な風が吹きやがる…」
高田は海を見つめながら呟く。
こんな日はあの日のことを思い出してしまう…
高田の見つめる先…
その先には神祈島があった。
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