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「俺は青葉颯人。16歳」
「そんなの校長の話聞いてれば
わかるわよ」
じゃあ何を言えばいいんだ?
とりあえず俺は無視した。
「中條 怜衣(ナカジョウ レイ)
一年生です。」
沈黙で進んでいると彼女は
振り返り自己紹介をした。
「中條さんね。ところで、
教室はまだですか?」
彼女は足を止めて周りを
キョロキョロ見渡した。
それから何か一人で考え込み、
【やっちゃった】みたいな
顔をして俺を見る。
「間違えたんだな?」
「ち…違います。少し校内を
案内してあげてるだけです」
「はいはい。良いから案内して」
彼女は180°ターンをして
また歩き出した。
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