プロローグ

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アース大陸ベナス国にある元クライア神殿。 ここは、半年前に起こったクライア信者とフレイム信者の抗争の元凶の地である。 抗争は鎮められ、大司祭タロスを失ったクライア信者たちは、神殿から去り、以降は魔界戦士を封じている祭壇の警備のため、王命でクライア信者である騎士達が常駐していた。 そしてある闇夜。 雨が勢いよく降っており、神殿の玄関に取り付けている松明が心もとなく揺れていた。 玄関の警備についている二人の騎士はいつものように談笑をかわしている。 封印を解く鍵にあたる三本の小剣が、揃うはずはなかったので、怠慢な気持ちになっていても仕方がなかった。
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