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「うわっ、人が多すぎて
クラス分けの紙が見えないよ」
「ねぇ、みちる…少し休もう。
今は人が多すぎるから
後にしよう?」
私は愛恋の言葉に頷いた。
「ふぅ、疲れた~」
「だね…あ!朝霧くーん!」
私は朝霧くんの姿を
見付けて声をかけた。
朝霧くんはすぐに気付いて
こっちまで来てくれた。
「どうしたの?
クラス発表はもう見た?」
「まだだけど…悠は?」
愛恋が聞くと朝霧くんは
「ん?俺?…
実はまだ見てない…
人が多すぎてね」
私たちと同じだった
それが何故か可笑しくて
私と愛恋は吹き出してしまった
「え?俺なんか変な事言った?」
「ふふ、ごめんごめん…
でもなんかねぇみちる」
「うん、だって朝霧くん…
あはは」
「もう、2人とも笑うなって!」
「あはは、ごめんごめん、
じゃあ悠も一緒に
クラス発表見に行こう?」
「私はさんせー」
「うん、ちょうど
人も少なくなってきたし…
行こうか」
「なんかドキドキするね」
「私は朝霧くんと
一緒のクラスが良いなぁ♪」
「え?…あぁ、うんそうだな」
私がそう言うと朝霧くんは
びっくりしたような顔を
して答えた
それがまた可笑しくて
私は小さく笑った
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