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「はーっはっはっはー!!
聞け諸君!!この俺が居る限り!!
我が1年3組に負けは無い!!」
教室に杉並の高笑いが響く。
また何かを企んでいるんだろう。
長い付き合いのせいか、
俺はこいつがこう、
率先して行事に参加する時は
何かをしでかす時って事を
知っている。
「杉並…何を企んでる?」
俺は一応聞いておくことにした
「流石は同志朝霧だな!
我々非公式新聞部は
この体育祭にて
どのクラスが優勝するのかを
予想する賭けを催すのだ!」
杉並は俺に聞こえる程度の
小声でそう言った。
「俺はお前の
同志になった覚えは無い
つーか、お前は入学早々
学校行事でトトカルチョかよ。」
「まぁ、そう言うな朝霧よ
現在このクラスに
賭けている奴は皆無に等しい
この意味が分かるか?」
杉並はそう言って
ニヤリと笑った
「なるほどな、
分け前はきっちり
出るんだろうな?」
「もちろんだとも!!」
俺はニヤリと笑って
「その話し、乗った!」
と、言った。
「あーさーぎーりーくーん♪
何を話してるのかな?」
「うおっ!?し、白河!?」
突然、背後から肩を捕まれて
俺は飛び上がってしまった
「ふぅーん、
何か悪い事を企んでる
でしょ2人とも?」
白河はいたずらっぽく笑って
そう言った。
俺と杉並は顔を見合せて
そして杉並は
「白河嬢よ、
1つ旨い話しが有るのだが?」
と、言った。
「おまっ!!杉並!?」
「うんうん♪何かな何かな?」
そして白河も
興味津々といった感じで
杉並の言葉を待っている
一通り杉並が話し終えると
白河は俺を見て
「朝霧くんは杉並君に
協力するんだよね?」
俺は頷いた。
「そっか、じゃあ私も
協力したゃおうかな?
朝霧くんが参加するんなら
楽しそうだし♪」
白河はにっこり笑って
そう言った。
杉並はニヤリと、
俺は多少困惑しながらも
新しい協力者を仲間に迎えた。
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