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「ちぃーす」
俺は簡単に挨拶を済ませて
音楽室に入った。
「やっほー♪朝霧くん
今日は早いねー」
そう言って俺を
迎えてくれたのは白河だ。
「白河こそ早いじゃないか
今日こそ一番に来たと
思ったんだけど」
「ふっふっふー♪
世の中そう甘くは
無いのですよ朝霧くん♪」
「言ったな?この!
うりゃ!うりゃうりゃ!」
「きゃー♪チョップは駄目ー
チョップはー」
俺たちが
そうやって遊んでいると
「じゃれるなら他所でやれー!」
「おわっ!?雅也!?」
「わわっ!?、新倉君遅いよ」
「遅れてごめん~」
雅也と愛恋がいつの間にか
来ていた。
俺たちは全員、軽音部だ。
そして4人で
バンドを組んでいる
俺がギター
白河がボーカル
愛恋がベース
雅也がドラム
今度の体育祭の日に
軽音部のデモンストレーション
が行われるのだが
なんと、俺たちが
軽音部を代表して
演奏することになったのだ。
まぁ、いきさつはこうだ。
軽音部は毎年、新入部員に
体育祭のデモンストレーション
を任せて実力を見るらしい。
俺たちの他にも新入部員は
居たのだが全員、辞退してしまい
俺たちが演奏することになった。
という訳だ。
「さてと、練習を始めますか」
「こっちは準備OKだよ~」
「いつでもいけるぜ朝霧」
「すぅ…はぁ…うんOKだよ♪」
俺のカウントとともに
雅也のドラムと
愛恋のベースがリズムを
刻みだす。
それと同時に俺のギターが
メロディーを紡ぐ。
俺たちの演奏が始まった
体育祭本番まで
あと4日…
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