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オカシイかな?
逢ってまだ少しなのに
惚れるなんて...
ラウル『プッ、クククク(笑)』
ラウルは笑っていた。
ラウル『俺様ともあろう者が情けねぇな。惚れた相手に会うことも出来ないなんて。』
--何を迷う必要があった?覚悟なら決めただろうが!!俺は何があろうと進む!!--
ラウルは扉へ手を伸ばす。好きと分かった相手に会うことは、これまで戦場へ向かう緊張感とは比にならなかった。生唾を飲み込みドアノブに手が触れた。
『ガチャ』
ラウル『あり?』
ラウルはまだ開けてはいなかった。ドアが勝手に開いたのだ。ドアの奥にいるのは...
エリス『何やってるの?』
この不意打ちにラウルは固まってしまった。口を半開きのこの状態はどこから見ても変人にしか見えない。
エリス『笑い声なんだけど、中にまで聞こえてるよ。』
ラウルの笑い声は意外にもかなり大きな声であった。そのせいで中にいたエリス外の様子を確認しに来た訳だ。そしてその場にいたのがラウルであった。
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