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「ただいま~」
家のドアを開ける。
いつも通りの声で言えてるよね?
「おかえり。今日遅かったじゃん」
リビングのドアが開き、お母さんが迎えてくれる。
「友達と遊んでた」
「そっか! で、ご飯食べる??」
「食欲ないからいいや」
そう言って階段を上っていく。
自分の部屋へ行き、ドアを開けて制服のままベッドに倒れ込む。
「はぁ~」
仰向けになり天井を見上げる。
どうして帝紀はたまに切ない顔すんだろ
人のこと下僕とか言ってきたりいきなり押し倒したりするくせに
「帝紀のばぁか」
天井に向かって小さく呟いてみる。
笑ってよ
優しい笑顔をなくさないで
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