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帰り道あさチャンはずっと私を支えていてくれた。
怖くて涙がたくさん出るのにもう少ししていたいと思う自分がいる。
あいつのキスは甘くて危険な味だった…
家の玄関を開ける。
「階段上れる??」
いつもの優しい声で私に問いかける。
「大丈夫、ありがと」
無理に笑顔を作り、階段を上る。
自分の部屋の前まで来るとあさチャンは私の頭を撫でてくれる。
「今日はもう寝な」
「うん…」
「おやすみ」
「おやすみ」
後ろ手でドアを閉め、その場にしゃがみ込む。
「もう最悪…うッ…」
悔しくて怖くて涙が出てくる。
あんな奴関わりたくないのに…
私とあなたは
最悪な始まりでしたね
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