妄想処女Ⅰ

34/46
前へ
/336ページ
次へ
突然言われた言葉に、私は慌てて否定した。 本当に今は妄想していなかった。 ただ、室生君の態度が違うなと考えていたから、いきなりホテルなんて言われてただ慌てるしかなかった。 「じゃあどうする?帰るなら家まで送るよ?」 そう言われて暫く考えた。 父は出張で家にいないし、母は看護師で今夜は夜勤だと言っていた気がする。 このまま家に帰っても、一人で夕飯を食べるハメになる。 それは何だか寂しい気もする。 明日はちょうど土曜日で休み。 どうせなら最後まで楽しもうと一つの案が浮かんだ。
/336ページ

最初のコメントを投稿しよう!

50015人が本棚に入れています
本棚に追加