妄想処女Ⅰ

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ずっとあの体勢でいた為、お礼も言えずにいた。 身長差があったのか顔も見えなくて、唯一見えたのは紺色のネクタイだけ。 同じ学校だと彼は言っていた。 紺色のネクタイは普通科だけど、学年までは分からない。 私は学校に着いてから、電車での出来事を親友でもある、美波と和沙に話した。 勿論、妄想を交えながら。 「超カッコ良かったぁ~痴漢から私を助けてくれて、降りるまでずっと傍にいてくれたの♪」 「だから、それ朝から五回も聞いたから」
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