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「ギブ!!」
切羽詰まった和沙の声。
私が耳元で「どうしたの?」と聞くと、いつもはつり上がる眉を下げて志願してきた。
「会話弾まないし、私ああいうタイプ苦手!!瑠璃、交代して!」
パンッて両手を合わせて私にお願いしてくる和沙。
確かに和沙には合うタイプじゃないかもなと思ったけど、私にも合うタイプとは思えない。
私が返事に困っていると、私を挟んで和沙と佐々木君が会話を始めた。
意外にも盛り上がり始める会話に、いずらくなった私は渋々席を立ち、室生君の隣に遠慮がちに座った。
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