妄想処女Ⅰ

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「ギブ!!」 切羽詰まった和沙の声。 私が耳元で「どうしたの?」と聞くと、いつもはつり上がる眉を下げて志願してきた。 「会話弾まないし、私ああいうタイプ苦手!!瑠璃、交代して!」 パンッて両手を合わせて私にお願いしてくる和沙。 確かに和沙には合うタイプじゃないかもなと思ったけど、私にも合うタイプとは思えない。 私が返事に困っていると、私を挟んで和沙と佐々木君が会話を始めた。 意外にも盛り上がり始める会話に、いずらくなった私は渋々席を立ち、室生君の隣に遠慮がちに座った。
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