50016人が本棚に入れています
本棚に追加
「ごめん。ちょっと妄想してて」
私が正直に話すと、室生君はふっと笑みを浮かべて、ジロジロと品定するように見てきた。
「本当に妄想するんだね。楽しい?」
「えっ?‥‥まぁ楽しいかな。妄想なんて自己満足だし」
「へー」
興味があるのか、ないのか分からない曖昧な返事をして室生君はまた黙り込んだ。
特に会話は弾まず、合コンは終了した。
カラオケボックスを出て、それぞれペアになった者同士で解散することになった。
最初のコメントを投稿しよう!