妄想処女Ⅰ

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「これからどうする?もう七時だけど帰る?」 二人きりになった途端、無言だった二人の間に会話の花が咲いた。 カラオケボックスにいた時は殆んど喋らなかったのに、終わって二人きりになった途端彼は喋り出してきた。 何か調子狂う人だなと思った私は、首を傾げながら彼の顔を覗き込む。 「橘さんの妄想では、この後どこに行くの?」 「へ?」 「妄想してるんだろ?エッチな妄想。やっぱりこの後はホテル?」 「ちょっ‥‥そんなこと妄想してないもん!」
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