妄想処女Ⅰ

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「ごめんごめん。機嫌損ねたかな?お詫びに奢るよ」 「いいよ。彼氏でもない人に奢られたくないし」 「ふぅん‥‥じゃあ彼氏になろうかな?」 「へ??」 メニューに視線を落としていたのを、ゆっくりと彼の方に向けた。 間抜けな返事をしたことなんて、もう頭に入っていなくて、優しく微笑む彼の姿を思わず凝視してしまう。 「俺じゃ駄目かな?」 優しく向けられる瞳に目をそらせないでいる自分がいた。 い、今なんて言ったの?? 彼氏になろうかな? これって告白になるの? ‥‥‥よく分からない。
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