妄想処女Ⅰ

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「な、何?」 「冗談だよ、冗談。また妄想してたの?橘さんって本当に見てて飽きないよね」 完璧からかわれてる。 何だか馬鹿にされた気がして、腹が立った。 確かに妄想していたよ? 悪い? 迷惑かけてる? だって止まらないんだもん! 仕方ないじゃない。 「帰る」 ポツリと呟き私が立ち上がると、彼は慌てて立ち上がるが、私はそんなことお構い無しにファミレスを後にした。 何か悔しい。 何かムカつく。 私はとにかく、この場を離れたくて勢いよく走り出した。
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