妄想処女Ⅰ

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低血圧で朝がめっぽう弱い私は、殆んど毎日寝坊している。 起こしても起きないと悟った母は諦め、いつの間にか朝食用のサンドイッチと昼食用のお弁当を用意してくれるようになった。 母の心遣いに私は心底感謝した。 いつも乗る電車に何とか間に合い、肩で呼吸していたのを少しずつ落ち着かせる。 駅のホームにアナウンスが流れ、暫くすると電車が現れた。 私は人混みの流れに合わせて電車に乗り込み、1番端っこを陣取った。 この満員電車に座ろうなんて無謀な考えは捨てて、潔く立つ。 これが私流!!
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