紅桜が舞うとき

平穏

｢土方さんは時間関係なく女遊びしてるくせに｣

総司がｸｽｸｽ笑いながらいう。

｢五月蠅ぇぞ総司!!｣

勇先生は成り行きをニコニコしながら見ている。

これがコイツ等を育てたのか。

この雰囲気が…。

華純は今まで感じたことのない気持ちを感じていた。

｢あ、まだ皆紹介してませんでしたね。こちらから土方さん、山南さん、井上さん。こっちは食客の平助、原田さん、永倉さん。｣

取り敢えず、軽く皆に会釈をする。
そういえばまだ自己紹介もしていなかったのかと土方達は自分自身に呆れていた。

｢泊まる旅籠は何処なんですか?｣
山南と井上が、静かに微笑み見ながら聞いた。