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「長州か…。しつこいな、相変わらず。」
華純は懐紙を取り出して刀を拭く。
気絶している奴以外は、全員地面に。
井上が駆け寄って、深々と頭を下げた。
「かたじけない、助かりました。恩にきる。」
土方も軽く頭を傾げ、
「すまない。間一髪のところをありがとう。」
と礼をいった。
華純は刀をおさめると、
「アイツ等はもともと俺狙い。感謝されるようなことはしていない。」
と短く言った。
「アンタが京の紅なのか。俺の予想通りじゃねぇか!!」
新八が左之助にむかい舌を突出す。
綺麗に整った中性的な顔立ちに、漆黒の髪を結いている。
新八の言った通り、綺麗な方だ。
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