0⃣2⃣澪の過去と男嫌いの理由

2/38
前へ
/611ページ
次へ
翌日、私はさっそく男子校へと駆り出された。       荷物がなかったら家では生活できないし、もう明後日から学校も新学期を迎える。       わたしは、ちょうどいい時期に越してきたなあと思った。       でも、納得なんてしてるわけがない。       寮に案内され、自分の部屋に着くと、見覚えのある荷物が散らかっていた。       きっと引っ越し屋さんが、わざわざココまで運んできてくれたんだろう。       …って!!そんなことはどうでもいい!       私は取りあえずダンボールの中をあさり、ペンと紙を取り出した。       澪「絶対、こんなとこ抜け出してやるっ!!」       怒りを込めた独り言を呟き、ペンを走らせた。       ──────────────      脱出計画   ・警備員に化ける。   ・理事長を人質に、この学校を脱出する。   ──────────────       う~ん…どっちも上手くいきそうだなあ。       そう、わたしはここを脱出するつもりなんだ。      
/611ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4826人が本棚に入れています
本棚に追加