0⃣1⃣男子校への編入

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時が過ぎるのは早く、   雷龍組が大阪から東京に来て1年が経つと同時に、   高校生になってからの初めの1年間を無事終えた。       わたしが尊敬する雷龍組2代目・雷龍 哲(ライリュウ テツ)は、わたしの祖父であり一昨年他界した。       そのお爺ちゃんが、口癖のように言っていた言葉は──────                                                   父「今日から、お前は男子校に通うことになったからな。そこんとこよろしくやで」                                                                   ‘幸あれば不幸もある’     なにか嫌なことがあったら、すぐこの言葉で片づけてしまう祖父を、少しばかり恨んだこともあった。       だけど…   今まで何不自由なく幸せに生きてきた自分を、次は恨んでしまうことになるなんて、正直思ってもみなかったんだ。       幸せしか体験していないわたしからしてみれば、これから始まる男子校生活は、大きな不幸の始まりなのかもしれない……―――。      
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