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こんなふうに、新とウチは、打ち解けていった。
ウチの周りにおった男子たちも、ウチを見るときと同じような目で新を見るようになり、男子たちのボス的存在は、ウチと新の2人となった。
新は空手を習っとったらしく、ウチには勝てんけど喧嘩が強かった。
毎日が楽しくて、
ちょっとおかしくて、
まるで夢におるみたいに幸せな日々が続いた。
―でも、
男子「澪さん大変や!!新さんがっ!!!」
幸せは続かんもんやねんな。
澪「な…に………?」
男子「とにかく病院にっ!!!」
澪「なに言うてんのん!!病院?なんでよ」
知りたくない。
男子「新さんが…事故に遭って!!」
事故……―――?
アイツがそんなヘマするわけないやん。
男子「早くっ!!」
ウチは無我夢中で走った。
これでもかってくらい、走って走って───。
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