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澪「お爺ちゃん!!」
ウチって、こんな冷たい人間やったんかな。
常に尊敬の気持ちをもち、大事やってあんだけ思てたのに、その人が死んだ今、嘘でも涙を流されへんやなんて。
死んだ?
拒否してきたつもりやのに、ちゃんと頭では分かってた。
澪「お爺ちゃん、死んだんよな…。」
母「うん。」
澪「もう帰ってこんのよな。」
母「うん。」
澪「…なんで………
お爺ちゃんに何があったん!?」
いつも元気やったのに…。
母「それが…、歩行者用の道のガードレールにトラックが突っ込んできて、そこを歩いてた男の子を…お爺様がかばったそうよ。」
男の子…?
澪「それって……。」
母「新くんって言ったかしらね。」
頭がなにかに殴られたようやった。
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