0⃣2⃣澪の過去と男嫌いの理由

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新をかばってお爺ちゃんが怪我するどころか、死んでしもた。       守ってもろた新も、今のところお爺ちゃんのあとを追う確率のほうが高い。           ─ウチは、同時に2人の人間を失うの?           お父さんは下を向き、ただ床とにらめっこしとって、お母さんはハンカチで目を押さえながら、ひたすら涙を拭いとった。       ウチは…いつの間にか病室を出て、廊下を全力で走っとった。         たどり着いたのは新の病室。       さっきは慌てて気付かんかったけど、病室のドアってなんて重いんやろ。       澪「っ!?」       ベッドのほうに目をやると、先生と看護士、新のお父さんとお母さんらしき人がおった。       澪「あの…ココにおった男子たちは?」       新父「疲れてそうだったから帰ってもらったよ。君は?」       澪「はじめまして、雷龍 澪です。新君とは、クラスメートの馴染みで…」       新母「わたしたちは、新の親です。先ほど聞きました。新をかばって、あなたのお爺様が………」       新のお母さんは、今にも大泣きしそうな勢いで頬にたくさんの涙をつたらせていた。       ウチだって泣きたい。      わんわんわめいて、すべてを忘れてしまいたい。       やけど、涙を流すことができへん…。      
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