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ザァ‥‥ザァ‥‥ザァ‥‥。
吉田「なぁ貴也、お前さっき今年からインハイ予選出るっつったよな?」
貴也「あぁ、言った」
吉田「それってよぉ、ただ出るだけでいいのか?」
貴也「んな訳あるかよ。もちろん全国目指してる。当然だろ?」
吉田「したら今のままじゃ無理だよ」
貴也「え?」
吉田「もちろん1年だからっつう糞当たり前な理由じゃねぇ。俺ぁこんままじゃ2年になっても3年になっても全国には行けねぇと思うぜ?」
貴也「‥‥‥」
吉田「ウチには主軸とスピード性がねぇんだよ。やつらいなきゃなんねぇ。‥‥‥つかそれ以前に‥‥‥俺ぁあいつらとサッカーしてぇよ‥‥‥。お前だってその気で自由なサッカーするためにここに来たんだろうが。いつまでもダセェ意地はってんじゃねぇ!司と一番サッカーしたいのはお前じゃねぇかよ!貴也ぁ!」
貴也「‥‥‥‥‥あぁ」
うるせぇよ、お前。
チームに主軸がいない、サイドにスピード性がない。
司と健がいりゃそんな問題一気に解決することくれぇ百も承知。
あいつが放課後グランド見てたことも、毎日俺たちくれぇハードな練習してることも、みんな知ってる。
健だって司も同じだ。
でも、少しの挫折でガタガタぬかしてるような弱っちぃあいつらとはサッカーしたくねんだよ!
あの時あの頃の熱かったようなあいつらとやりてんだよ!!!
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