高山 健

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1分もしないうちに店員は見えなくなった。 健の俊足には誰もついてこれない。 健は小さい頃から駆け足が速く、司とはチームメイトでサイドハーフを駆け抜ける俊足プレーヤーだった。 彼もまた中学で挫折を経験した者である。 司が通っていた中学の近くにある学校で県大で1位を争う強豪のレギュラーだった。 しかし、3年の大会直前に右足を骨折。 それ以来サッカーから離れ、非行にはしってしまった。 「サッカーからは離れた」 そうは言うものの、健も何故か貴也のいる“大滝高校”に入学した。 健「はぁ‥‥‥」 健も司と同じく、サッカーを捨てきれないエリートだった。
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