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少し寒い夜の街 僕は歩き慣れた地元の道を 一人歩いていた 僕の地元は田舎ではないが都会と呼ぶには程遠い 街灯だけが立ち並ぶ静かな住宅街 その静かな街中を 素早く動く影があった それは猫だと すぐに僕は察したのだけれど それからふと 猫は街の狭い路地さえ住家にできる 真に夜の世界に住まうものは 猫ではないか 何かが一瞬そう思わせた これはある日のねこの物語
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