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私は女狐
人間からは妖狐とも言われる存在だ。
人を騙して山奥へ連れていき、金目の者をかっさらって生活している。
目の前に一人の侍が通ってく。今日の獲物はあの侍にしよう。
うまく誘い込んで刀を取り上げる。あとは妖術で威して侍を追い払う。
次の日
丸々と太った、いかにも裕福そうな人を見つけた。今日はアイツにしよう。
いつものように言葉巧みに山奥へと誘いだしたところでなぜか急に眠くなった。
崩れるように倒れてしまうと、ぴょんと尻尾が飛び出した。するとこの男、
「人間に正体がバレると恐ろしいが、狐はバカだし、万が一正体がバレたところで何も恐くはないわ。」
と言い、たちまち狸の姿になっていった。
終わり
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