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―駅前― PM 10：15
「遅いっ！！」
6月の風が少し肌寒く感じる
時間過ぎてるのにまだ一人も来てないし、みんな時間にルーズすぎる！！
携帯を取り出し千尋に電話を架けた
、コール音がスピーカー越しに聞える
ﾋﾟｯ―
「ぁあ～ごめんね美姫今から家でるから、先に行ってて」
千尋は自分の用件だけ言うとすぐ電話をきった
「ちょっ千尋！」
慌てて呼び止めるがすでにﾌﾟｰﾌﾟｰっと切れた音がしていた
まだ家ってどうなの？ありえない…
何気なく改札の方を見ると背の高い一際目を魅く男が改札を抜けていた
あっ、あの人…ｶﾗｵｹ屋の
歩く姿を自然と目がおっていく
その時、
―ガバッ―
後ろから誰かに抱き疲れた
「イャ～ッ」
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